2023/3/17
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虫に刺されて命の危機に⁉ |
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虫に刺されて命の危機にさらされることがあることをご存じでしょうか? それはマダニによるダニ媒介感染症。 これは、病原体を持つダニに咬まれることによって起こる感染症。 これらの病原体を媒介するのが、「マダニ」。 布団など家にいるダニとは違い、マダニは数ミリから20ミリほどの大きさで、肉眼で見ることができます。 マダニの栄養源は、人や動物の血液。草むらや藪など屋外に生息し、そこを通った動物や人を狙います。 そして、口にある突起物を皮膚に差し込んで、数日から長いものでは10日以上かけて吸血します。 その際に、唾液などの分泌液を介して病原体を感染させることも。 吸血する際に、麻酔効果もある物質を出すと言われていて、吸われても気づかず、痛みや痒みを感じない 場合も多いです。実際に吸血しているマダニはホクロのように見えるため、気がつかないことも多いのです。 マダニによる感染症で「SFTS」というものがあります。 重症熱性血小板減少症候群。SFTSウイルスを持つマダニに咬まれることで発症する感染症です。 日本では2013年に初めて症例が発表され、現在までに600以上の症例が確認。 80人が死亡している恐ろしい感染症です。特に西日本を中心に症例が報告されています。 全てのマダニが病原体を持っているわけでなく、マダニのSFTSウイルス保有率は地域や季節によるが 0~数%と言われています。 とはいえマダニに咬まれないのが一番!草木の近くにいくときには、肌の露出をできるだけなくすことが大事です。 さらに、口にある突起物が皮膚に残ってしまうこともあるので、人も動物も、咬まれた時には、無理には抜かず、 すぐに病院へ! |
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